本文へスキップ

指輪、ネックレス、ペンダント等 ジュエリーの制作、修理の一級技能士工房

電話でのお問い合わせはTEL.052-831-9479

〒466-0838 愛知県名古屋市昭和区五軒家町27-15

ジュエリークリーニング

工房ならではの徹底クリーニング

工房ならではの強力な洗剤と、職人ならではの腕前で徹底的に汚れを落とします。
持ち込みのみ。郵送はお引き受けできません。
作業中、詳しくお手入れ方法を解説します。


無料クリーニング

修理やリフォームなどのご相談中、工房ならではの強力な洗浄剤でその場でクリーニングします。

有料クリーニング

1点 440円〜[税込]

他店購入された物でも何でもクリーニングします。

家庭でのクリーニング

【用意する道具】
〇歯ブラシ
〇洗剤
〇洗面器
〇タオル
ジュエリークリーニングの道具 歯ブラシ

歯ブラシ

歯ブラシが汚い写真で申し訳ありませんが、実際に私が使用している歯ブラシの写真です。
大小ありますが、洗浄作業のし易さから大人用と乳児用の二つを使用しています。
この二つの間に子供用や幼児用といったサイズもありますが、ほとんどが指輪の内径より大きいです。

ジュエリークリーニングの道具 歯ブラシ 拡大

大人用サイズ歯ブラシ

主に使用するのがこのサイズです。
写真で分かるように指輪の内径より歯ブラシの方が大きいため内側の汚れを落とすには作業し難い欠点があります。

乳児用サイズ歯ブラシ

内側を洗う時に使用します。
外側は洗いやすいので外さえ洗えば奇麗に宝石が輝くと思いがちですがそれは間違っています。ルビー、サファイヤ、トパーズなどの色石は例えるなら色付きガラスです。裏が透けて見えるのです。更には中で複雑に反射を繰り返します。そのため裏に汚れが付着していると、汚れが反射して沢山あるように見え、色までくすんで見えます。
そのため裏の汚れを丁寧に落とす必要があります。そのためには小回りの利く小さな歯ブラシが作業し易いからです。


洗剤】
基本的に液体の洗剤を使用します。
固形の石鹸や粉せっけんは使用しないようにしましょう。
理由は細かな隙間などに詰まってしまう可能性があり、もし詰まってしまうと家庭では取りにくく、汚れ落としの為の洗剤が逆に輝きを落とす元になるからです。
液体洗剤のうち使用するのは台所で使用している食器や食材も洗える中性洗剤(弱酸性も多いです)。
界面活性剤入りを使用します。
界面活性剤の働きで少々の変色くらいなら、漬け置きしておくだけで元に戻してくれる効果があります。

【クリーニング出来る物、出来ない物の区別】
ジュエリーは基本的にクリーニング出来ます。基本的にという表現を使った理由は貴金属部分はクリーニングできないものは無いのですが、付属している宝石や七宝などの部分に洗えない物も存在するからです。
例えば真珠のネックレスは最近ではナイロンの糸が主流のため多少の水分にも耐えますが、絹糸を使用している場合もあります。絹糸を濡らしてしまうと伸びますし直ぐに切れてしまいます。
ですから濡れても大丈夫かどうか、洗剤に耐性があるかどうかで判断します。

エメラルドは洗浄しても良いのですが、漬け置き洗いは禁物です。
エメラルドは無処理の表記が無いものはオイル含侵や樹脂含侵が行われています。古いものはオイル含侵ばかりです。
そのため浸け置きによりオイルが抜けてしまう事があり、抜けるとヒビだらけになる場合がありす。それが元々の状態で、屈折率が同じオイルを入れる事で見えにくくしているだけです。エメラルドは漬け置きせず手早く洗浄します。
他の宝石でもオイル含侵してあるものは同じようにします。

家庭でのクリーニングの方法

【準備】
作業は洗面器などの上で行います。万が一排水溝に流れては困ります。
準備段階として汚れが固まり落ちにくくなっているかどうかにより変わります。
私の場合は仕事としてお客様の前で即作業するためそれなりに道具があります。
しかし家庭ではそうはいきません。そのためこびりつきが酷い場合は汚れを柔らかく落ちやすくするため洗剤に漬け置きしておきます。

【ジュエリークリーニング手順】
★洗うポイント
ジュエリークリーニングの手順の参考写真今回の説明に使用した写真の指輪

ジュエリークリーニングの手順の参考写真

ブラシを動かす方向を赤色の矢印で示しています。谷の方向に丁寧に動かします。
その時強くこすればその分汚れが落ち易いと思いがちですが、実際は間違いで強く押さえる事で毛先が横倒しになってしまい、肝心な毛先が汚れに当たりません。

ジュエリークリーニングの手順の参考写真
ジュエリークリーニングの手順の参考写真

青色で示した部分や唐草や透かしの穴は、つつくようにして汚れを落とします。
メレー同士の隙間は汚れが溜まりやすく、洗うにも洗いにくい部分です。ブラッシングより丁寧に時間をかけて洗います。
特に注意したいのは指輪の内側からしかつつけないメレー枠の穴の部分です。毛先が届かない構造の時もあり、その為にも汚れが乾燥してこびりつく前に洗浄する事が大事です。


洗剤で汚れ落としが済みましたら水でしっかりすすぎます。
その後付いている水分をどうするかですが、普通は拭き取ると考えます。
しかしこれは間違ったやり方です。
製作に携わっていると者として宝石店でのやり方を見ていると、折角奇麗にしたのにまた曇らせていると見てしまうのです。
より奇麗に仕上げるには、奇麗なタオルで挟んで水分を吸わせるようにします。
普通は拭き上げてと解説されていますが、製作現場ではエアで吹き飛ばしたりして、極力触れません。
これは比べると素人目にも分かります。
奇麗に洗ったのに拭き上げで差がついているのがも分かるのです。
店頭で店員さんが商品を拭くのも良く見かけますが、これは指輪に付いた手の油脂を拭き取っている様に見えますが、実際には横に移動させて広げているばかりですし、何度も拭くとクロスから出る埃が指輪の柄の奥深くに溜まり逆に埃っぽくなります。
なので水分は手早く吸収させて余分な作業をしない事です。

【家庭でのお手入れ頻度】
常に輝きを保つには、一週間に一度、もしくは使用する度に毎回ぐらいの洗浄が必要です。放置期間が長いほど乾燥してこびりつき、簡単には汚れが落ち難くなりますので、こまめなお手入れが必要です。店頭クリーニングの賢い利用法は普段の手入れは自分で行い、出来ない部分を時々宝石店に任す。このようにすると、常に最高の輝きでいられます。

【お手入れの注意事項】
・洗浄は洗面器(金属製はダメ)の上で行い、高い位置で作業しない。欠けやすい石や ひびの多い宝石は、落としたときに欠けてしまいます。エメラルド、オパール 等の欠け易い石、傷付き易い石は、洗面器にタオル等を敷いて保護します。
・急加熱、急冷はしない。
・使用する洗剤は、台所用中性洗剤を使用します。
・エメラルドなどごく一部の宝石は長時間の漬け置き洗いしない方が良い物があります。オイル含侵が抜けてしまう事があります。注意してください。

一般的に貴金属製品以外のアクセサリーの汚れも、主成分は汗や化粧品等の油が主体です。歯ブラシに中性洗剤を付けて貴金属製品と同じように洗いますが、手早く済ませます。
長年使用した貴金属製品以外のアクセサリーは表面がメッキされていますが、これの経年劣化が起きているため浸け置きあらいブラッシングを強くするとメッキが剥がれます。そのため手早く作業する訳です。

shop info店舗情報

富貴福堂

〒466-0838
愛知県名古屋市昭和区五軒家町27-15
TEL.052-831-9479

【定休日】
  日曜・水曜・祝日

【営業時間】
  AM10:00〜PM6:00
※※※現在予約制にて営業中※※※

【MAIL】
info@tokifukudou.com
tokifukudou.comが受信できるようにドメイン指定して頂きますよう、お願い致します。
返信が5営業日以内に無い場合、お電話でご連絡ください。

【資格】
◆貴金属装身具製作1級技能士

【受賞】
◆名古屋市技能功労者表彰受賞
◆愛知県優秀技能者表彰受章
◆愛知県技能士会連合会功労者表彰受賞
◆名古屋市技能職団体連合優秀技能者受賞

【加盟団体】
◆愛知県貴金属工芸品商工協同組合 理事長
◆ジュエリー製造団体等協議会加盟
◆メイドインジャパンマーク登録店